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  ロスアンジェルス空港が火災になった場合どういうことが起こるのか。
  • その前に、航空機はいったいどれくらい燃料を積んで飛んでいるのでしょうか。
     
  • B747−400、いわゆるジャンボ・ダッシュ400機で成田からロスアンジェルス空港までどれくらいの燃料が必要かと言うと、乗っているお客さんの数や空輸貨物の合計の重さや、天候状態にもよるが、大体90〜100トンもの燃料を使います。
     
  • 飛行時間にして、約9時間前後かかります。
     
  • しかし、ちょうどぴったりの必要燃料しか積んでいないと、いろいろな要因により、たとえば、向かい風により思ったより燃費が悪くなったとか、乱気流を避けるために大回りをした、などの場合ガス欠になってしまいます。
     
  • 車なら、道の端っこに車を止めて、歩いて近くのガソリンスタンドに買いに行ったり、JAFを呼んだりするでしょうが、飛行機はそういう訳には行かないので、最低搭載燃料として、必要燃料の約2〜3割増しの燃料を搭載することになっています。
     
  • 成田発ロスアンジェルス行きなら、約120トンの燃料を搭載することになっており、この燃料を全て使ったとすると、約11時間40分前後飛び続ける事が出来ます
     
  • じゃあ、燃料を満タンにして飛べばいいじゃないか。と、お思いでしょうが、以下の理由により、そうすることが出来ません。
       
    • 飛行機は重ければ重いほど燃料を使います。したがって余分な燃料を積めば積むほど、燃料それ自体の重さのために無駄な燃料を使うことになるからです。
    • 飛行機には重さに関わる、3つの限界点があります。
         
      • これ以上お客さんや空輸貨物を積むと飛行機自体が壊れてしまう
      • これ以上重くなると離陸できなくなる
      • これ以上重いと安全に着陸できなくなる
    • つまり、余分な燃料を積みすぎると、着陸するときに多くの燃料が余りすぎて安全に着陸することが出来ません
       
  • また、このドラマのように到着予定の空港が何らかの事情により、到着出来ない場合、たとえば大雪や視界ゼロに近い深い霧、または先行機の離陸や着陸失敗により壊れた機体が滑走路に横たわり、滑走路が封鎖されているような場合は、最寄の空港に緊急着陸する事になります。
     
  • ロスアンジェルス空港の緊急時の代表的な振り替え空港としては、ラスベガス空港(ロスアンジェルス空港から約40分かかり、燃料をさらに約7.5トン使う)、サンディエゴ空港(20分、5トン)、サンフランシスコ空港(55分、9.5トン)やフェニックス(55分、9.5トン)などがあります。
     
  • ドラマのようにロスアンジェルスが火災により封鎖された場合、9時間かけてロスアンジェルスに近付いた頃には、振り替え空港はロスアンジェルス空港からの回避便でどこの空港もいっぱいで、振り替え空港ですら到着出来なくなる可能性が出てきます。予備燃料の20トンだけでは、安全に別の空港に着陸することは、ほとんど無理でしょう。
     
  • 以上の要素により、この物語では、成田への引き返しを決定したのだと思われます。

 

 
     

               
 

責任と権限 (機長と整備士編)

  • 飛行機が大空に向かって飛ぶ瞬間までには、数えるには面倒なくらい非常に多くの部署が関わり、それぞれの部署にその便の担当責任者がいます
     
  • 大まかに分類し重要な部署は、以下の部門に分かれます。
       
    • 整備部門
    • 旅客部門
    • 貨物部門
    • 荷物や貨物等の搭載及びバランス計算部門
    • 乗務員部門
       
  • そしてそのそれぞれの責任者は自分の担当した便の責任を追わなければなりません。 すなわち、もし乗客が満席ならば
     
  • 400名近くの乗客の命の責任を負う、ということなのです。その責任の重圧とストレスは並大抵のものではありません。 命に値段はつけられませんが、もし一人1億円と計算して、400億円もの責任をあなたは取ることが出来ますか。
     
  • しかも、一度飛行機が飛び立ってしまうと、その全ての責任を機長一人が負う事となり、その責任の重さとストレスは通常の人には想像できないかも知れません。
     
  • 先般の、東京上空でのニアミスで、飛行機が空港に到着後すぐ、警察がずかずかとコックピットになだれ込んで来た事件は、まだ記憶に新しいと思います。何かあれば簡単に被告席に座らせられるのです。
     
  • それがゆえに、慎重に慎重を重ね、各部署の責任者を信じるとか信じないかとは別に、機長が少しでも疑問を持てばそれを明確にしなければ飛ぶことは出来ないのは、当然の事なのです。