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急病人による引き返し

  • 今回のケースでも機長が考えなくてはいけない事は、やはり以下の3点在です。
     
    • 安全
    • サービス
    • 会社の利益
       
  • そしてやはりこの3点は、矛盾しあっています
       
    • 病人の安全を考えると、すぐに引き返えさないといけない。
    • 乗客全体のサービスを考えると、病人には申し訳ないが他の300人以上の乗客を優先し、このまま予定通り全員を定刻に目的地まで輸送しなければならない。
    • 会社の利益の事を考えると、引き返すことによる莫大な燃料の無駄遣い及び、他の振り替え機を用意することによる追加の出費を防ぐため、引き返さずに予定通り目的地へ向かわなければならない。
       
  • 緊急時の引き返には、2種類在り、
       
    1. ドアを閉めて、滑走路の出発位置まで(離陸以前)に、緊急事態や機体に異変があり、引き返す場合。
      • グランド・ターンバック と言う
      • そのまま、搭乗口位置まで引き返す。
         
    2. ドアを閉めて、滑走路の出発位置まで行き、離陸した後に緊急事態や機体に異変があり、引き返す場合。
      • エアー・ターンバック と言う
      • 第1話で説明したように、一度離陸してしまうと、着陸するまでには機体が着陸限界重量以下になるように規定量の燃料を使用していなければ、安全に着陸出来ないのです。
      • 従いまして、離陸後すぐの引き換えしの場合は、規定重量になるまで燃料を空中で捨てなければならず、莫大な経費が捨てられるのです。
     
  • しかしながら、命の重さに勝るものはなく、最終的には機長は引き返しを決定せざるを得ないのです。

                 
     

定刻出発へのこだわり

  • 航空会社が目指すものに、上記のような3点、安全サービス会社の利益の他にもう一点とても大事な事項があります。それは、『定刻厳守』です。
     
  • 『定刻厳守』とは、時間どうりに出発し、時間どうりに到着する、と言う、ある意味ごく当たり前の事のように思われがちですが、これを守ることがどれだけ大変かは、このドラマを見ていただければよくお分かりになるかと思います。
     
  • 『定刻厳守』の2面性
       
    • 定刻に出発するためだけに、安全面サービス面、また会社の利益をおろそかにする訳にはいかない。
    • しかし、定刻厳守は旅客が望む大きな事項で、ひいては会社の評判につながり当然会社の利益にもつながっている。
       

     
    乱気流について
  • 『乱気流に入る』とはどう言う事なのでしょうか。漢字から推測すると『気流』『乱れている』、つまり空気の流れ(風)が一定方向に吹かず、風向きが不安定、のように受け止めがちですが、本当はそうではないのです。
     
  • まず、どうして300トン以上もの飛行機が空を飛ぶ事が出来るのでしょうか。それは言うまでも無く、翼があるからです。その翼がスピードを上げることにより、300トン以上もの機体を持ち上げるぐらいの力を発生させているからです。
     
  • 翼が『機体を持ち上げる力=揚力』を得る主要な要因は、以下の3つです。
     
    1. スピード
    2. 翼の表面を流れる空気の密度(水分を多く含んでいるか否か)、密度が高いほど揚力も大きくなる
    3. 翼の角度や形状
       
  • 『乱気流』とは、空気の密度が一定していない空域・エリアのことで、左右の翼にあたる空気の密度が違うが故に、飛行機の左右の翼の持ち上げる力のバランスが崩れ、機体に回転しようとする力が発生します。
     
  • また、当然飛行機は前方に進んでいるので、前方に空気の密度の低いエリアがあり、突然そこに突っ込むと機体を持ち上げる力が急激に小さくなり急降下してしまいます。(エアーポケット)
     
  • この機体のバランスの崩れを調節するのは、3番目の要因である翼の角度や形状で、それを操作するのは機長です。つまり機長の腕次第、と言うことなのですが、乱気流にはレーダーや目には見えない、クリア・タービュランスがあり、それは予測が出来ないのです。